宮崎県のほぼ中央部に位置し、
日本最大級の古墳群である
「西都原古墳群」。
10分ほど車を走らせると
およそ10万平米の広大な敷地に
美しい建物が見えてきます。
温暖な気候と清らかな水に恵まれた
西都市に新しく完成した
西の都・アグリ館。
昭和初期より酒造りを続けてきた
神楽酒造様の新工場です。
飛行機の滑走路にもできる広さがあるという広々とした製造工場。
新田原エアフェスタがバッチリ見えるので、その時期を狙って訪れる人も。
毎日トラックで原料が運ばれてくるため、24時間以上原料が入ったままということはまずありません。
新鮮なものを新鮮なうちに、粒のものは粒がしっかりした状態のうちに使用することにこだわっています。
30tが3基。3つに種類を分けて入れていて、中身は麦、そばなどの穀類と呼ばれるもの(芋以外)が、毎日入れ替わります。
洗った芋の加工場。
芋焼酎の製造時期数か月間は、芋選別専任のスタッフさん50名が毎日50tの芋をひとつひとつ手作業でカットします。
カットされた芋は使用できる部分を下のレーンに、使用できない部分を上のレーンに選別していきます。
蒸し器。
原料を乗せ網が横から蒸気をあてる蒸し器の中を40~50分かけて移動し、蒸されていきます。
電子ジャーと同じように、洗った状態のお米(水をすわせた状態)に入り口で蒸気をあて始め、出口では蒸しあがっている状態になるそうです。
2基(各10t)設置されており、40時間位かけ麹菌を培養し、原料に生えさせます。
「一麹(いちこうじ)、二酛(にもと)、三造り(さんつくり)」と言われ、焼酎作りで初めに失敗できないのが麹で、これがうまくいかないと焼酎は作れません。熱も冷気もかけられる設備になっており、自動制御機、液晶パネルで管理されています。
「さかぶくろ」といわれる、封筒のようなものがたくさん連なり、アコーディオンのような形状になっている濾し機。
もろみを中に敷き詰め、それを一方向に押していきます。50段あり全部で3000リットル(3t)入ります。
もろみを絞れば醸造酒。もろみを蒸留すれば焼酎。これが酒と焼酎の分かれ道です。
絞り終わりに板チョコのようなものが出てきます。日本酒であれば酒粕ができるように、芋焼酎の場合は芋粕ができます。
食べられますがニーズはほとんどなく、どう利用していくかが今後の課題だそうです。
12tの蒸留機が2基。高さは5~7m。奥にはもろみを待たせておくタンクが併設されています。
中に蛇管が入っていて、間接的に配管の中に蒸気をいれるタイプと直接蒸気をいれるタイプ、2つのタイプの加熱方式が両方できるようになっています。蓋をあける、レバーを引くなどすべて電気制御でおこないます。ここで初めて焼酎になります。
神楽酒造西都工場敷地内にある観光物産館。
ゆっくり焼酎の試飲もでき、焼酎の販売はもちろん、地元の特産品や工芸品なども販売されています。
「ひむかのくろうまのパック」はハナエモリデザイン。
館内の至るところに配置された水槽床は西都清水の原水を引いています。
1Fの試飲コーナー前には古墳を模した形状のものも。
広々とした売店は試飲コーナーを併設。
バーカウンターの様な趣でお気に入りの焼酎を見つけてください。
西都市にゆかりのある水と神話をテーマに動きのある「水」と「映像」の競演。
わかりやすいストーリーでお子様も一緒に楽しめます。
焼酎を包装するゾーン。全てがオートメーション化されており、取材時は一番奥のレーンが稼働していました。
焼酎瓶のチェックゾーン。エリア分けをし、瓶、蓋の監視、性能チェックと異物混入のチェック等徹底的に検査します。陽圧(※)になっており、中から外に風が流れています。
※陽圧:内部の圧力が外気圧よりも高い状態のこと
麦焼酎”ひむかのくろうま”にバランスよく米焼酎をブレンドした、春夏秋冬季節を選ばない新しい本格麦焼酎です。氷が徐々にとけるにつれ変化するロックならではの旨みをじっくりと味わっていただけます。
酢の物やサラダにもピッタリですよ!
活魚、地鶏や牛・豚肉、そして野菜まで宮崎産にこだわった食材が人気。掘りごたつや個室もあり、宮崎焼酎と一緒にゆっくり楽しめる。